ドライブスルー方式のPCR検査におけるメリットと流れ

一般的なPCR検査は、病院や検査センターの中で実施されますが、全国では車に乗ったまま受けることができる“ドライブスルー方式”の検査も少しずつ増えています。
では、ドライブスルー方式のPCR検査には、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
ここからは、検査を受ける際の一般的な流れとあわせて解説します。

ドライブスルー方式のPCR検査におけるメリット

ドライブスルーは、車に乗ったままサービスが提供される機能や設備であり、車から降りずに商品を注文することができるファストフード店などの利用客は、毎年増加している傾向にあります。
こちらのシステムを採り入れたのが、ドライブスルー方式のPCR検査です。
元々、アジアでは韓国がいち早く導入したもので、1日の検査数が飛躍的に増加したことが話題になりました。
ちなみに、ドライブスルー方式のPCR検査実施には、以下のようなメリットがあります。

・室内に入らないため、患者の出入りに伴う消毒を行う必要がない
・消毒などの時間が室内に比べて少ないため、検査の時間を短縮できる
・待機中の交差感染懸念を和らげることができる
・屋外のため、早く設置できる
・車を所有する方は、検査の手間や負担を軽減できる など

ご覧の通り、ドライブスルー方式のPCR検査は、感染リスクを下げながら、なおかつ効率性をアップさせることができる方法であり、患者側にも実施者側にもメリットがあります。

ドライブスルー方式のPCR検査における一般的な流れ

ドライブスルー方式のPCR検査は、一般的に以下のような流れで実施されます。

・本人確認、診療情報の確認
・受付票の配布
・検温
・検体採取

本人確認、診療情報の確認

車のまま受付横に停車し、持参した検査申込書を受付の係員に確認してもらいます。
このとき、受付で確認される本人情報や診療情報は以下の通りです。

・検査を受ける本人の氏名
・検査結果を報告する電話番号
・対象者の座席(運転席、助手席、後部座席)

受付票の配布

確認が終了したら、受付の係員から受付票が配布されます。
受付票に書かれている番号と名前を呼ばれるまでの間は、隣の車と間が空くように駐車し、少しの間待機します。
このとき、車から出たり、窓を全開にしたりしてはいけません。
これらの点についても、係員から説明があります。

検温

順番が回ってきたら、まずは本人確認と検温が行われます。
このとき、使用されるのは非接触型の体温計で、体温が正常である場合には、検体の採取に進みます。

検体採取

車の外にいる係員が検体を採取できる程度に窓を開けると、綿棒などを使用したPCR検査が実施されます。
これで、ドライブスルー方式のPCR検査はすべて終了です。
検査が終了し、センターを出た後は、寄り道をせずに帰宅し、結果が出るまでは自宅で待機しておく必要があります。
近隣の食料品店、コンビニエンスストアなどにも、基本的には立ち寄ってはいけません。

ドライブスルー方式のPCR検査における注意点

ドライブスルー方式のPCR検査は、当然車を所有する方もしくは何らかの形で一時的に調達できる方しか受けることができません。
そのため、検査の時間を短縮し、実績を増やせるとはいえ、受診者の層にはある程度偏りが出る傾向にあります。
また、室内で受ける通常のPCR検査に比べると、採用されている病院やクリニック、検査センターなどは多くないため、受けたくても受けられないことが考えられます。

まとめ

ここまで、ドライブスルー方式のPCR検査におけるメリット、受診時の流れについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
少しでも時間を短縮し、なおかつ検査の手間も省きたいという方は、ぜひ周辺のドライブスルー方式のPCR検査会場を探してみましょう。
また、不明な点やわからないことについては、前もって検査会場に問い合わせておくことをおすすめします。