抗原検査とは?

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国各地でさまざまな検査が実施されるようになりました。
また、コロナ関連の検査にはいくつか種類がありますが、すべてを把握している方は意外と少ないです。
ここからは、“抗原検査”の概要や必要性などについて、詳しく解説したいと思います。

抗原検査の概要

抗原検査とは、検査したいウイルスの抗体を用いて、ウイルスが持つ特有のタンパク質(抗原)を検出する検査をいいます。
PCR検査と比べると、検出率はそれほど高くありませんが、短い時間で結果が出ることや、特別な検査機器を必要としないことなどのメリットがあります。
また、こちらはコロナ関連の検査の1つですが、インフルエンザの検査などに用いられることもあります。

抗原検査の必要性

抗原検査は、唾液や痰、または鼻腔咽頭拭い液から、コロナに感染した細胞が放出する抗原を検知し、現時点でコロナに感染しているかを判定するものです。
また、こちらの検査は、検査キットを購入することで、帰省や出張、人と会う前などに手軽に実施することができます。
もちろん、咳が出る、味覚がない、発熱するといった症状が出ていなくても、自宅に置いておけばいつでも感染確認が可能です。
ちなみに、唾液で検査できるキットを使用すれば、痛みはほとんどありませんし、検査時の二次感染も回避できます。

抗原検査の方法

唾液で抗原検査ができるキットを使用する場合は、まず付属の紙コップに唾液を採取します。
その後、抽出液入りチューブの蓋にキャップの先端部分で穴を開け、キャップを一度取り外します。
採取した唾液をスポイトで黒い線まで吸い取り、抽出液ボトルに入れたら、キャップを戻して蓋をしっかり閉め、10回ほど軽く振ります。
振った後は1分ほど待ち、キャップのカバーを取り外して、検査キット本体に滴下します。
具体的には、最初の2滴は破棄し、キットの小さい丸の部分に3滴滴下した後、15分後の結果で判定します。
検査結果の見方は以下の通りです。

・CとT両方に線が出る場合:陽性
・Cのみに線が出る場合:陰性

ちなみに、Tのみに線が出る場合や、一切線が出ない場合などは、検査が正しくできていない可能性があるため、新しいキットでもう一度やり直す必要があります。

抗原検査の費用

抗原検査の費用は、保険が適用されるかどうかで大きく変わってきます。
医師からコロナ感染の可能性があると判断された場合には保険が適用され、判断されなかった場合には自分でクリニック等へ足を運び、自費で検査を受けなければいません。
また、保険適用時の費用はすべて込みで2,000円前後ですが、自費の場合は10,000~15,000円程度かかることもあります。
ちなみに、自宅で検査キットを使用して検査する場合は、3,000円前後のキットを購入すればOKです。

抗原検査の注意点

必要な方が早めに検査できることが抗原検査の良いところですが、抗原検査ではコロナ感染していたとしても、ウイルス量が少ないと陰性になることがあり、結果を100%信じ込んでしまうと誤った判断につながるおそれもあります。
例えば、本当は感染しているにもかかわらず、検査で陰性となった場合、そこから数日経過することでウイルス量が増加し、行動によっては人に感染させてしまう可能性があるため、注意しましょう。
その他の注意点としては、抗原検査キットの使用方法に関することも挙げられます。
検査結果の判定時間は、各キットで設定されているため、長すぎても短すぎても正しい結果とならないことがあります。

まとめ

ここまで、抗原検査の概要や必要性、方法などを中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
自宅でキットを使用する方法であれば、抗原検査はとても気軽に行うことができます。
また、今後いつコロナの感染拡大が起こるかはわからないため、自分だけでなく、他の方に感染させないためにも、検査キットは購入しておくべきだと言えます。

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