海外渡航用陰性証明書とともに取得したいワクチンパスポート

海外渡航用陰性証明書は、海外渡航時、コロナ陰性であることを証明するものであり、訪れる国によっては提出が義務付けられています。
また、海外渡航用陰性証明書とともに取得をおすすめするのが、“ワクチンパスポート”です。
今回は、ワクチンパスポートの概要や取得のメリット、注意点などについて解説します。

ワクチンパスポートの概要

海外渡航用陰性証明書とあわせて取得すべきワクチンパスポートとは、コロナを始めとするワクチンの接種証明書のことをいいます。
ワクチン接種会場で発行される接種済証、接種記録書とは別に、海外への渡航時に使用できるよう、政府が新たに創設しました。
日本では、2021年7月から導入されています。
ファイザーやモデルナなどのワクチンの場合、2回目の接種を終えることで、発行してもらうことができます。

ワクチンパスポートの取得方法

海外渡航用陰性証明書ともに取得すべきワクチンパスポートは、各市町村に申請することで取得できます。
申請に必要な書類は以下の通りです。

・各地方自治体が用意する申請書
・海外渡航時に有効なパスポート
・接種券のうち“予診のみ”部分
・接種済証または接種記録書

申請方法に関しては、各市町村によって異なります。
例えば、東京都新宿区では郵送しか受け付けていなかったり、兵庫県神戸市では市が提供する申請フォームを使用した電子申請のみに対応していたりするため、一度“自身が居住する市町村名+ワクチンパスポート”というキーワードで検索してみましょう。
ちなみに、電子版のワクチンパスポートは、専用のスマホアプリを利用し、申請・取得することも可能です。

ワクチンパスポートのメリット

海外渡航用陰性証明書とあわせてワクチンパスポートを取得することのメリットは、まず海外渡航時に役立つということです。
ハワイやヨーロッパといった一部の国では、屋内施設に入る際にワクチンパスポートの提示が義務付けられているところもあり、取得することで行動の自由度がアップします。
また、その他のメリットとしては、ワクチンパスポートの提示によって入国時・入国後に規制が緩和されることも挙げられます。
例えば、海外諸国における入国時の海外渡航用陰性証明書の提出が不要になったり、入国後に指定施設での隔離が短縮、または免除されたりすることがあります。
ちなみに、ワクチンパスポートは、2021年12月よりデジタル化され、電子申請が可能になっています。
これに伴い、従来の海外渡航用に加えて、主に日本国内での利用を想定した、日本国内用の接種証明書も申請できるようになりました。
つまり、海外渡航をする予定がない方にとっても、今後ワクチンパスポートは必要不可欠なものになる可能性があるということです。

ワクチンパスポートの注意点

ワクチンパスポートは、海外渡航用陰性証明書とあわせて取得することで、主に海外渡航時に役立つものだという話をしました。
しかし、国によっては、日本発行のワクチンパスポートが認められていない、利用できない可能性があるため、注意してください。
各国の入国条件については、“新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト”で確認できるため、気になる方は訪れる予定の国名を入力し、検索してみてください。
ちなみに、海外渡航用陰性証明書に関しても、言語が英語などに指定されている国の場合、入国時に日本語表記のものは使用できません。

まとめ

ここまで、海外渡航用陰性証明書とあわせて取得したいワクチンパスポートの概要や取得方法、メリットや注意点を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
海外を訪れる機会が多い方にとって、ワクチンパスポートは取得して損のないものです。
また、国内の民間施設では、提示することで割引が受けられるなど、お得な使い方もできるため、今後の動向も注目されます。

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