PCR検査を受けた後には、“陰性証明書”という書類を取得することができます。
こちらは、場合によっては提出が求められる書類であり、日本国内用のものと海外用のものに分類されます。
ここからは、陰性証明書の概要や必要な場面、取得する際の流れなどについて解説したいと思います。
陰性証明書の概要
陰性証明書は、名前の通り新型コロナウイルスにおけるPCR検査の結果が陰性であったことを示す書類です。
日本国内用のものは、検査会社が発行する結果用紙と診断書、海外用のものは渡航証明書が該当します。
ちなみに、これらの書類はPCR検査を受けることで必ず取得できるわけではありません。
後ほど解説しますが、日本国内用のもの、海外用のものを取得するためには、それぞれ取得に向けた別々の手順を踏む必要があります。
陰性証明書が必要な場面
陰性証明書が必要になる場面は、主に勤務先や施設、渡航時などにおいて、提出が求められたときです。
具体的には、以下のような場面が該当します。
- 勤務先の会合、会議などに参加する際に提出を求められた場合
- スポーツ観戦施設、屋内施設などに入場する条件に指定されていた場合
- 海外に渡航する際、入国条件として指定されていた場合
上記のような場面に遭遇する可能性がある方は、前もってPCR検査後に陰性証明書を取得しておく必要があります。
陰性証明書が不要な場面
一方で、以下のような場合、後に提出を求められることがないため、基本的に陰性証明書を取得する必要はありません。
- 帰省前にPCR検査を受ける場合
- 勤務先からPCR検査受診の指示が出たものの、陰性証明書の提出は不要と言われた場合
- 自主的にPCR検査を受ける場合
日本国内用の陰性証明書を取得する際の流れ
日本国内用の陰性証明書を取得する方法は、宅配検査キットを使用する方法、病院やクリニックで検査を受ける方法の2つに分かれます。
宅配検査キットを使用する場合は、まずWebサイトやドラッグストアなどでキットを購入し、自身で検体を採取します。
その後、指定された送付方法に従って検体を送付し、検査機関から陰性の結果が届いた場合は、陰性証明書を発行してもらうことができます。
このとき、陰性証明書の発行に関しては、別料金がかかるケースが多いです。
また、病院やクリニックで検査を受ける場合は、検査を実施している病院やクリニックを予約し、指示に従って受診するところから始まります。
その後、早ければ受診日に結果の通知を受けることができ、陰性の場合は病院やクリニックから陰性証明書が発行されます。
こちらの方法でも、陰性証明書代金は別料金の場合があります。
ちなみに、病院やクリニックで検査を受ける場合、陰性証明書は宅配検査より早く取得できますが、検査料金は高くなる傾向にあります(8,000~20,000円程度)。
海外用の陰性証明書を取得する際の流れ
海外用の陰性証明書を取得する場合は、まず渡航予定の国、渡航を検討している国における入国条件を調べましょう。
調べた結果、入国条件に陰性証明書の提出が含まれていた場合、今度はその国が定めている陰性証明書の条件について調べます。
条件が把握できたら、フライトのスケジュールや陰性証明書の条件を考慮し、PCR検査を行う病院を決定します。
陰性証明書に不備があったり、条件を満たしていなかったりする場合、出国・入国ができないなどのトラブルにつながります。
そのため、PCR検査を受ける病院は、陰性証明書発行の実績が豊富な病院を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、PCR検査後に取得可能な陰性証明書について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今後必要になる可能性がある方は、PCR検査時に別料金を支払い、早めに陰性証明書を取得しておく必要があります。
現状、新型コロナウイルスの感染拡大がすぐに沈静化することは考えにくいため、しばらくは必要な場面が続くでしょう。