PCR検査を受けるまでの流れを目的別に解説します!

PCR検査 流れ

PCR検査は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった当初に比べ、かなり検査体制が整いつつあります。
現在では、コロナ感染が疑われるときだけでなく、目的に合わせた自主的な受診もできるようになっています。
ここからは、PCR検査を受けるまでの流れを目的別に解説したいと思います。

感染が疑われるときの流れ

コロナ感染が疑われるケースには2つの種類があります。
1つは、すでに完治したものの、過去に発熱したことがあるケース、もう1つは、現在発熱や味覚異常、喉の痛みや濃厚接触といった症状、状況に該当するケースです。
このようなケースでは、まずかかりつけ医かコロナの受診・相談センターに電話で相談します。
過去に発熱したことがある方は、相談の結果、検査が必要と判断されたときに、かかりつけ医の病院や検査センター等でPCR検査を行います。
陽性と判定された場合は指示に従い、陰性と判定された場合は自宅で安静にします。
また、現時点で発熱などの症状がある方は、過去に発熱したことがある方と同じ流れでPCR検査を受ける前に、セルフチェックを行うことをおすすめします。
事前に薬局で検査キットを購入し、検査の結果をチェックした上で、かかりつけ医や受診・相談センターに連絡しましょう。
ちなみに、陰性であっても、体調の悪化や症状が続いた場合には、再度かかりつけ医や受診・相談センターに相談すべきです。

イベントに参加したいときの流れ

大人数が集まるイベントなどに参加する際には、事前にPCR検査を受け、陰性であることを証明しなければいけないことがあります。
このような場合には、まずイベント事業者が指定する検査場所、病院や検査センターに足を運び、PCR検査を受診します。
陽性と判定された場合は、残念ながらイベントに参加することはできず、指示にしたがって行動しなければいけません。
また、陰性と判定された場合は、その結果を証明として活用し、イベントに参加することが可能です。

抗体があるか知りたいときの流れ

現在の自分に新型コロナウイルスの抗体があるか知りたい場合は、PCR検査ではなく抗体検査を受けることになります。
抗体検査は、その名の通り体内の抗体を検出し、過去のコロナ感染有無を確かめる検査です。
流れとしては、検査キットを購入するか、病院で検査を受けることで、抗体があるかどうかを判定します。
抗体ありの場合、過去にコロナに感染している可能性があり、抗体なしの場合は、これまでに感染はしていないと判断できます。
ちなみに、抗体検査の方法は血液検査であり、判定時間は15分程度と極めて短いです。

PCR検査における陰性は感染を完全に否定するものではない

PCR検査における陰性判定には、真の陰性以外に偽陰性、潜伏期の陰性が含まれています。
そのため、感染していないと考えて行動した場合、感染を広げてしまうおそれがあります。
陰性の場合、検査から数日の間は感染源になる可能性が低いと言えるため、その数日の間に会議に参加することや、飛行機に搭乗することなどの行動をするためには、PCR検査の陰性証明が有益です。
しかし、検査後1週間、2週間帰省する、出張するといった場合は、感染源になる可能性が十分にあります。
そのため、陰性判定が出た後も、「もしかすると感染しているかもしれない」という気持ちを持って行動するのが大切です。
PCR検査の主な受診目的は、あくまでコロナ感染拡大を防止することです。

まとめ

ここまで、PCR検査を受けるまでの流れについて、目的別に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
コロナ変異株の感染拡大はいまだに続いているため、今後も多くの方がPCR検査や抗体検査などを受診することになるでしょう。
そのときに備えて、受診までの流れを前もって把握しておくことで、焦ることなく、スムーズに検査結果を待つことができます。

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