自身や身近な人がPCR検査で陽性になったときの対応について

PCR検査 陽性 対処法

依然として新型コロナウイルスは猛威を振るい続けていて、最近は自主的にPCR検査を受ける方も増加しています。
しかし、PCR検査で自分自身、あるいは身近な方が陽性と判断されたとき、どのように行動すれば良いのか把握していない方は意外と多いです。
ここからは、具体的な対応方法について解説します。

PCR検査でご自身が陽性と判断されたときの療養について

PCR検査の結果、自身が陽性と判断された場合には、自宅もしくは入院によって療養しなければいけません。
自宅療養の場合、療養期間は10日間(有症状時)、もしくは7日間(無症状時)です。
また、有症状の場合は発症日の翌日、無症状時はPCR検査の翌日を起算日とします。
一方、入院療養の場合、退院までの日数は10日間かつ症状軽快後72時間経過(人工呼吸器あり)、もしくは15日間かつ症状軽快後72時間経過(人工呼吸器なし)です。
起算日はいずれも発症した日の翌日であり、これらのルールは必ず守らなければいけません。

身近な人がPCR検査で陽性と判断されたときの待機について

身近な人がPCR検査で陽性と判断された場合、その陽性者から「コロナに感染している可能性がある」という連絡が来ることがあります。
このような連絡を受けた方は、そこから外出せずに待機しなければいけません。
この場合の待機期間は、同居者であるかないかにかかわらず7日間で、抗原定性検査で4日目と5日目、PCR検査で5日目に陰性を確認できた方は5日間待機します。
起算日に関しては、PCR検査で陽性になった方と接触した日の翌日で、正確には陽性者の発症日、陽性者の発症によって住居内で感染対策を講じた日のいずれか遅い方の翌日となります。
また、本人による検温等の健康観察については、同居者でない方は10日間を経過するまで継続し、同居者の方は陽性者の療養が終わるまで継続します。

自身がPCR検査で陽性になったときに行うべき手続き

PCR検査で陽性と判断された方は、自身で速やかに感染の可能性がある方(同居者以外)、勤務先などに連絡を入れます。
そして、自身のPCR検査実施日、症状が出た日、症状が出た日の2日前にさかのぼって会食・マスクを外しての会話をした方の有無を確認します。
また、感染している可能性がある方の定義については明確ではありませんが、一般的に必要な感染予防策を取らずに手で触れた方、あるいは対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m以内)で15分以上接触があった方には、連絡を入れておかなければいけません。
その他、自身が咳やくしゃみをしたとき、あるいは大声を出したときに、換気が不十分もしくは三密になりやすい環境にいた方は、感染の可能性があるため連絡しておくべきです。
ちなみに、相手がマスクをしていたとしても、いわゆる鼻出しマスク、アゴマスクの場合は、一般的に必要な感染予防策を取っていないと判断できます。

身近な人から「感染の可能性がある」と連絡が来たときに行う手続き

身近な方がPCR検査の結果陽性になってしまい、その方から「あなたも感染の可能性がある」と連絡が来た場合、前述の通り自宅待機をしなければいけませんが、このとき陽性者のPCR検査実施日、陽性者が発症した日、陽性者が発症した日の2日前から行動を共にした日を確認します。
また、自宅待機期間に関しては7日間ですが、10日間を経過するまで健康観察を欠かさないことはもちろん、高リスクの場所や会食、マスクを着用しない外食などは必ず避けなければいけません。

まとめ

ここまで、自身や身近な人がPCR検査で陽性になったときの対応を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
陽性となった方、感染の可能性がある方のいずれも、確認・実施しなければいけないことは多く、療養や待機のルールも細かく定められています。
しかし、これらのルールを守らないことには、コロナ終息はなかなか見えてこないため、必ず守りましょう。

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